DVD 味園ユニバース ☆☆☆☆

■ 2015年 103分
■ 監督 山下敦弘
■ 脚本 菅野友恵
■ 撮影 高城風太
■ 音楽 池永正二
■ 出演 渋谷すばる
       二階堂ふみ
       康すおん

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主演の二人の存在感が私たちを圧倒する。

山下敦弘の演出は怖いほどに生々しい。

その生々しさの中に
人間という生きもののしぶとさと、哀しみと、
自暴自棄さと、自分を見出す力強さを描いている。

山下敦弘は健在である!



 
 

海上の森 ハルリンドウをさがしに 2017.4.22

暖かい土曜日の昼下がり、あいち海上の森に出かける。

センターの駐車場はほぼ満車。

1台分だけ空いているのみ。そこへ駐車する。

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あいち海上の森センターわきの小径から入る。
                     (14:40)
赤池への道

   吉田川の流れを見ながら歩く。
吉田川01

 「野鳥が営巣中 大声を出さないで」の
 イラスト表示板が設けてある小径
営巣中

        まずは赤池へ。
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ヤマザクラの落花が間もなく始まる赤池
カエルの鳴き声が聞こる。
のんびりとその声を楽しみながら佇む。
一羽のカワセミが池面を掠め森の奥に翔んで行った。

赤池

導標の場所まで戻り、屋戸川の方向へ進む。

アオキの花
     アオキの花はチョコレート色

チゴユリ
        チゴユリの白い花

シダ
     春のシダは格別鮮やかだ。
  
 
 そして、ハルリンドウの咲く湿地に着く。
          (16:15)   
ハルリンドウ 春竜胆
   
ハルリンドウ

  帰路はヤマツツジ咲く小径を辿る。
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近郊の山 納古山 633m  2017.4.14

  納古山 633m

・ 2017年4月14日 快晴
・ 山行人数 8名
・ 歩行高低差 約420m
・ 歩行時間 約2時間50分
・ 休憩・休息 1時間10分 

    ① 中級コース入り口 10:25
 すでに数台の車が林道わきのスペースに駐車
 されていた。本日は8人パーティー。私はしんが
 りを行くことに。
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    ② 人工林の続く登山道 
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  ③ 咲いていたコミヤマカタバミの花
 漢字で小深山酢漿草と書く。後で知った。   
 
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   ④ 階段状の岩塊 11:05
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  ⑤ 飛騨川や川辺町の家並み
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    ⑥ 最後の岩塊をよじ登る  11:35
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  ⑦ 納古山の山頂 11:50
春の空は霞んで遠くの眺望は望めない。
頂上は休憩用の机や椅子があるテラスだった。
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  ⑧  霞む恵那山
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  ⑨ 木作谷分岐13:35
往路は初級コースを下ること約1時間20分。
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久しぶりの山歩き。
納古山コースはそのような私にはぴったりだった。


DVD 北ホテル ☆☆☆ 

■ HOTEL DU NORD 1938年 フランス 110分
                (レンタル GEO
■ 監督 マルセル・カルネ
■ 原作 ウージェーヌ・ダビ
■ 脚本 マルセル・カルネ
■ 台詞 アンリ・ジャンソン 
       ジャン・オーランシュ
■ 撮影 アルマン・ティラール
■ 音楽 モーリス・ジョーベール
■ 美術 アレクサンドル・トロネール
■ 出演 ジャン・Pオーモン
       アナベラ
       ルイ・ジューヴェ
       
アルレッティ

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映画でしばしば見られる現象がある。
それは脇役が主役を「喰ってしまう」ことである。

「北ホテル」の主役は、若い男のピエールと恋人の
ルネ。それぞれを演じる二人は当時売り出し中の
若い俳優。

喰ったほうの脇役は、中年男のエドモン(役者はル
イ・ジューヴェ)、娼婦レイモンド(アルレッティ)。

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脚本は主・脇を同等に書き込んでいる。
だが、全く違うのは、役者の存在感の大きさ。

伝わってくる役者の「厚み」が違う。
「人生を感じさせる厚み」と言っても、大げさではないだろう。

その厚みが、この作品に陰影深い味わいを与えるのだ。

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それに加えて
運河のセットの素晴らしさ。
洒落た演出。
ホテルに集う庶民を演じる役者連中のうまさ。


ああ、フランス映画はいいなぁ。
しみじみとそう思わせるカルネの映画の愉しさよ。

  

映画 ゴースト・イン・ザ・シェル ☆☆☆

■ GHOST IN THE SHELL 2017年 アメリカ 120分
              (ミッドランドシネマ名古屋空港)
■ 監督 ルパート・サンダーズ
■ 原作 士郎正宗
■ 脚本 ジェイミー・モス
       ウィリアム・ウィーラー
       アーレン・クルーガー
■ 撮影 ジェス・ホール
■ 音楽 クリント・マンセル
       ローン・バルフェ
■ 出演 スカーレット・ヨハンソン
       ビートたけし
       ジュリエット・ビノシュ

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俳優S・スカーレットの独特な無機質的表情。
それは、心と義体を括り付けたこの映画の主人公
にぴったり。


場所は、高層ビルの森のような無国籍未来都市。
時は、電脳ネットワークと義体化が極度に進む社会。

それは、リドリー・スコットが「ブレードランナー」(82年)
で既に描いた世界のはずである。

それでも、この映画は観る者をひき付ける。
なぜなのだろう。


どこまでゆくのか判らない高度な医療技術の進歩。
脳と心臓と、それ以外の肉体の損傷度のアンバランス。

真実も嘘もないまぜの電気仕掛けのネットワーク。
何かに操られているのか、操る者に知らない間に加担しているのか、
本当のことがワカラナイ。
今はもう始まっているからなのか。


それとも、繰り広げられるアクションが面白いからなのか。
作り込まれた近未来都市や人間の姿が斬新なせいなのか。

それらの全部が観る者の興味をとらえるからなのだろう。

      
 

映画 お嬢さん ☆☆

■ 「THE HANDMAIDEN (侍女)」 2016年 韓国 145分
               (センチュリーシネマ)          
■ 監督 パク・チャヌク
■ 原作 サラ・ウォーターズ「荊の城」
■ 脚本 パク・チャヌク
       チョン・ソギョン
■ 撮影 チョン・ジョンフン
■ 美術 リュ・ソンヒ
■ 音楽 キム・ヨンウク
■ 出演 キム・ミニ
       キム・テリ
       ハ・ジョンウ
       チョ・ジヌン

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この映画の見どころは何なのだろう。

極限の騙し合い?
美意識あふれる性愛描写?

確かに凝った話の構成である。
豪華なセット美術もよくぞここまで作り込んだ
と思わせるのに十分だ。

しかし、映画はいっこうに弾まない。

主要な四人の登場人物に肉体がまるで感じられ
ず、筋立てをなぞり決められたセリフを発する人
形のような演技だった。

まず、ミス・キャストが原因ではないか。

侍女は狡猾でぞっとする内面の凄さが必要なのだが
演じるキム・テリは童顔で清純な顔立ち。

お嬢様は楚々としながら強い被虐性が不可欠なのに
キム・ミニは精神も肉体も狂乱できず中途半端。

詐欺師のハ・ジョンウは非情さのカケラもなく、間の抜
けたような言動に終始し、叔父のチョ・ジヌンの残忍さ
は女に対して発揮せず詐欺師をいたぶるにとどまる。

常軌を超えた人々の世界を描く映画はずなのに、空転
している。壮大なセットも卑猥なセリフも虚しく感じられ
る。

この手の映画(快楽の世界に逆らえずのめり込んでいく
人間を描く映画)は、お膳立てをするだけではダメだのだ。

俳優の肉体を輝かせるために、演出者と演技者がぎりぎ
りと組み合うことが大切なのではないか。めらめらと燃え
上がるような共闘がもっともっと必要だったのではないか。

性愛を描いた往時の日活ロマンポルノの名作群を見よ。
たとえば監督小沼勝、主演谷ナオミの映画。
淫猥な匂いの何と濃厚なことか。
恍惚の表情の何と魅惑的なことか。

パク・チャヌク監督の次回作に期待しよう。

映画 この世界の片隅に ☆☆☆

■ 2016年 126分 (センチュリーシネマ)
■ 監督 片淵須直
■ 原作 こうの史代
■ 脚本 片淵須直
■ 作画監督 松原秀典
■ 撮影監督 熊澤祐哉
■ 画面構成 浦谷千恵
■ 音楽 コトリンゴ

 
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ブラインド・マッサージ ☆☆☆☆

■  推拿 2014年 中国/フランス 115分 (名古屋シネマテーク)
■ 監督 ロウ・イエ
■ 原作 ビー・フェイユ
■ 脚本 マー・インリー
■ 撮影 ツアン・チアン
■ 音楽 ヨハン・ヨハンソン
■ 出演 ホアン・シュエン
       チン・ハオ
       グオ・シャオトン
       メイ・ティン

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光を見る目 闇を見る目

ツアン・チアンの撮影が素晴らしい。
盲人が捉える周りの気配や、微かな風景のかたち
はこのような見え方をするのだろうかと思わせる。
さらに、男女の身体の手触り、息づかい、声までも
映像として見せてくれる。
 
ヨハンソンの音楽が素晴らしい。

彼らの心情、風のそよぎ、やさしい雨の音、南京の
町を奏でるような音楽だ。

ロウ・イエの映画は、どうして観る者の心を強くゆさ
ぶるのだろう。ときにはげしく、ときにしずかに。
そして
観客それぞれの体のなかに何かをのこしていく。
      

映画 哭声 コクソン ☆☆☆

■ 2016年 韓国 156分 (ミッドランドスクエアシネマ2)
■ 監督 ナ・ホンジン
■ 脚本 ナ・ホンジン
■ 撮影 ホン・ギョンピョ
■ 音楽 チャン・ヨンギュ
       タルバラン
■ 出演 クァク・ドウォン
       國村隼
       チョン・ウヒ
       ファン・ジョンミン

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疑え。惑わされるな。


「チェイサー」(08)、「哀しき獣」(10)のナ・ホンジン監督
の最新作である。
新作「哭声」が発する熱気も尋常ではない。
ナ・ホンジン監督の粘り濃い演出が奥に光っている。

引き千切られるように惨殺される村人たち。
事件が起こるのはいつも雨。
禍々しい殺人現場。

真相はどうだったのか。

救いはあるのか。

わめき声。
異形の人影。
不可解な行動。

粘り濃い演出で最後まで押しきるように描いた不条理劇。
それは、「チェイサー」「哀しき獣」よりも赤裸々で残酷な描
写の連続だった。

観客の私たちは共鳴するか。あるいは違和を感じるか。
それがこの映画の面白いところだ。



 

DVD 韓国ドラマ 砂時計 ☆☆☆

■  1995年 韓国SBS 全24話
■ 演出 キム・ジョンハク
■ 脚本 ソン・ジナ
■ 出演 チェ・ミンス
       コ・ヒョンジョン
       パク・サンウォン
       イ・ジョンジェ

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全24話、およそ1120分に及ぶ堂々たる長編
メロドラマである。

「メロドラマ」の辞解は広辞苑では次のように記されている。

メロドラマ【melodrama】=melodic+drama
もと、18世紀イタリアに起こった、音楽を伴奏として台詞の
朗誦を行う劇。
後に、波瀾に富む感傷的な通俗恋愛劇。



肝心なのは「波瀾」の部分だ。

80年代に起こった光州事件。
現在も続く「政治と金」、「ヤクザと政界」、「コネと出世」。
恋愛と友情、因縁と報復、義理と私憤。
反抗と僕従、家族と組織についてのドラマである。

話の中心人物は、
カジノ界の大物の娘ヘリン
ヤクザのテス
検事のユソク
そして、ヘリンのボディガードのジェヒ。




寡黙なジェヒを演じるイ・ジョンジェ
の存在感が
素晴らしく、この物語を豊かなものにしている。
感傷的な場面は多々あるが、彼の存在と光州
事件とがメロドラマに硬質さを与えている。

ドラマの終わりに近づくことが惜しまれる作品だった。