映画 黄金のアデーレ 名画の帰還 ☆☆☆ 

■ WOMAN IN DOLD 2015年 アメリカ/イギリス 109分(キノシタホール) 
■ 監督 サイモン・カーティス
■ 脚本 アレクシ・ケイ・キャンベル
■ 撮影 ロス・エメリー
■ 音楽 マーティン・ヒィップス ハンス・ジマー
■ 
出演 ヘレン・ミレン ライアン・レイノルズ

160329_20160330072807c22.jpg

この映画のもとになった事実が興味深い。

訴訟を起こしたマリア・アルトマンが82歳だったこと。
「米国民は国内において他国政府に対し訴訟を起こす
権利を有す」法律があること。
足掛け9年に及ぶ個人と国家との訴訟闘争だったこと。

誇りを賭けて主張を続けるマリアを演じたヘレン・ミレン
は、きりりとした振る舞いのなかに女性独特の柔らかな
セクシーさを表し、この映画に輝きを与えている。




猫のさんた と 天女  消しゴムはんこ

 
  201630251.jpg  20160325.jpg   
   (45×35㎜)     (54×25㎜)



猫のさんた 消しゴムはんこ

       さんた(2016.3.20)
    sannta00115.jpg
            (55×32㎜)
    

     
P101015322.jpg
    使用した版材「ほるナビ」(シード社)

     
  さんたのスケッチ (2006.11.18)
          sannta0031122   


    
               

映画 東京の日 ☆☆☆☆

■ 2015年 102分 (キノシタホール)
■ 監督・脚本 池田千尋
■ 撮影 池内義浩
■ 録音 清水オサム
■ 
音楽 茂野雅道

160318.jpg

人物たちの心情が生き生きと伝わる映像。

胸に沁みるセリフの妙。

繊細な演出。


この日本映画に若い才能を感じた。




 

映画 サウルの息子 ☆☆☆

■ SAUL FIA 2015年 ハンガリー 107分(ミリオン座)
■ 監督 ネメシュ・ラースロー
■ 脚本 ネメシュ・ラースロー シポシュ・ガーボル
■ 撮影 エルデーィ・マーチャーシュ
■ 音楽 メリシュ・ラースロー

160314.jpg

「シンドラーのリスト」では表せないホローコースト。
収容所はポーランドだけはなく、ハンガリーにもあった。

意図的に遠景の焦点をぼかした映像は、ほとんどドキュメンタリ―
映画のようで、暗く出口の無いトンネルで発する死者たちの叫び声
に溢れている。とても暗く暗い映画。

それにしても、あの少年はほんとうにサウルの息子だったのだろうか。


映画 オッデセイ ☆☆☆

■ THE MARTIAN (原題『火星の人』) 2015年 アメリカ
   142分
 (ミッドランドシネマ 名古屋空港)
■ 監督 リドリー・スコット
■ 原作 アンディ・ウィアー
■ 脚本 ドリュー・ゴダード
■ 音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
■ 出演 マット・デイモン

160311.jpg

不慮の事故で独り残された火星で、いかにして生き延びるか-。

マッド・デイモンが演じる火星探査乗員の行動力。
地上通信員、支援員たちの想像力、技術力。
NASAのトップとブレーンとの駆け引き。

映画館の大スクリーンでしか味わえないリドリー・スコットが映像
化した火星の風景、探査船内の世界のリアリティ。
上映時間の142分をすこしも長いとは思わなかった。

映画 ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります ☆☆☆

■ FLIGHTS UP 2014年 アメリカ 92
                (ミリオン座)
■ 監督 リチャード・ロンクレイン
■ 原作 ジル・シメント
■ 脚本 チャーリー・ピータース
■ 撮影 ジョナサン・フリーマン
■ 音楽 デヴィッド・ニューマン
■ 主演 モーガン・フリーマン  ダイアン・キートン

160310.jpg

誰もがいつか、生の残りを意識する齢になる。
そんなに先のことではない。

余生をどこで暮らすか。
何を大切に暮らしたいか。

偏見を生む画一的な見方をチクリと刺しながら
ユーモアを忘れない作風をもった映画だ。

二人の俳優の演技も魅力的で、揺れる心情と
静かなる矜持を現していた。

映画 殺されたミンジュ ☆☆☆

■ ONE ON ONE 2014年 韓国 122分 (名古屋シネマテーク)
■ 監督・脚本・撮影・編集 キム・ギドク

160309.jpg

拉致の理由は、私怨か義憤か。

キム・ギドクは刺激的な映像で、暴力を行う者が
逆に暴力を受ける者となる因縁の果てを描く。

この映画は、拉致の方法、拉致集団の確執、人
物像などにリアリティが感じられないことや、一人
7役のキャスティングの意図が明確に伝わらな
いこともあり、おそらく多くの観客からの支持を
受けない作品だろう。

それでもキム・ギドクは、わたしに魅力と次作へ
の期待を感じさせる映画人のひとり。
なぜなら、映画で「人間のむき出し状態」をヒリヒ
リと描ける数少ない映画作家だから。

 

西穂高岳独標 73年 山行の消しゴムはんこ

1973年 西穂高岳独標 【上高地―西穂高山荘-独標】

sinn 西穂独標 iroiro web
  登山ピンバッジをアレンジして作成
       (43×50㎜)


1973年10月に上高地から西穂高山荘を経て独標に登る。
そこがぼくの新婚旅行の目的地。


西穂独標付近 地図webweb

新穂高温泉からのロープウェイは3年前の1970年に
営業を開始していたが、ぼくたちは上高地から登ること
を選んだ。

登山口では秋の気配だったけれど、山荘に近づくにつ
れクマザサの隅に雪が積もっているのが目についた。


新穂高山荘(2385m)付近から見た六百山(2470m)
  
六百山webweb





  西穂高岳独標(2701m)から見た西穂高岳連峰
西穂連山web

       独標に姿を見せたイワヒバリ
イワヒバリweb

翌日下山した上高地では雪が舞い始めていた。
早い冬が近づいて来ていた。


映画 ヘイトフル・エイト ☆☆☆☆

■ THE HATEFUL EIGHT 2015年 アメリカ 168分
          
(TOHOシネマズ名古屋ベイシティ)
■ 監督 クエンティン・タランティーノ
■ 脚本 クエンティン・タランティーノ
■ 撮影 ロバート・リチャードソン
■ 音楽 エンニオ・モリコーネ

160304.jpg

タランティーノ、健在!

容赦のないバイオレンス映画の醍醐味を
悪口や皮肉交じりの巧みなストーリーの面白さを
掛け値なしで味わわせてくれるタランティーノ。
外連味たっぷりのモリコーネ音楽も素晴らしい。

娯楽映画の極北とも云えるこの作品を大いに歓迎したい。




 
 

映画 キャロル ☆☆☆☆

■ CAROL 2015年 イギリス/アメリカ/フランス 118
                (ミリオン座)
■ 監督 トッド・ヘインズ
■ 原作 パトリシア・ハイスミス
■ 脚本 フィリス・ナジー
■ 撮影 エド・ラックマン
■ 音楽 カーター・バーウェル
■ 出演 ケイト・ブランシェット
       ルーニー・マーラ

160303.jpg


ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの二人が素晴らしい。
魅かれ合う二人。
葛藤と歓び。
出逢いと別れ。
そして、あのラスト。
そこで浮かべる二人の表情。
観客を胸を震えさせる。