山行の消しゴムはんこ 南八ッ 赤岳 75年

1975年 南八ヶ岳 【稲子湯‐夏沢峠‐硫黄岳‐赤岳‐編笠山(2泊3日)】

  「はん」は土産ピンバッジを参考に作成

 
八ヶ岳 赤岳
          (45×40㎜)

1975年の7月、職場の8人で南八ヶ岳を縦走する。
山稜を縦走する山行は初めての体験。

小海線を降りて、バスで稲子湯の登山口に着く。
みどり池で小休息して、いよいよ縦走路のスタート。

1日目 稲子湯‐本沢温泉‐夏沢峠‐硫黄岳‐(泊・小屋)
2日目 横岳‐赤岳‐権現岳‐(泊・青年小屋)
3日目 青年小屋‐編笠山‐観音平‐登山口‐タクシーで小淵沢駅へ

みどり池web 稲子湯登山口 

稜線02web クサリ場

赤岳web
                主峰赤岳(2899m)
稜線web 後ろが赤岳

コマクサweb コマクサが多い

青年小屋web 青年小屋の親父サンと

1日目の泊まった小屋はどこだったか。
2日目の小屋はよく覚えている。
権現岳と編笠山の鞍部に建つ青年小屋だった。

縦走をほぼ終えた、というほっとした気分だった。
小屋の親父サンが焼酎をぼくたちにふるまってくれた。
松葉のエキスが入った香りのよいお酒だ。
おいしい、おいしいと言って飲みすぎたSさんは
完全にダウンし、翌日は二日酔いのようだった。

3日目の午前、笠を伏せたように姿のいい編笠山を越
えて下山していく8人。
今回もKさん、Nさんにお世話になった。
雨にも遭ったけれど、ほんとうに楽しい縦走だった。


南八ヶ岳縦走が、同じ職場仲間たちとの最後の山行になった。
仲間の幾人かが、次の年の春に新しい勤務地に移っていって
しまったからだ。

しかし、職場の仲間との山行は、ぼくの宝物になった。
山稜の風。
高地で咲く植物。
山をつつむ気配。
登山みちの歩き方。
夏が来たら山へ行こう、ぼくは強く決めたのだった。


映画 最愛の子 ☆☆☆

■ 「親愛的」 2014年 香港/中国 130分 (名演小劇場)
■ 監督 陳可辛(ピーター・チャン)
■ 脚本 チャン・ジー
■ 撮影 チョウ・シューハオ
■ 音楽 レオン・コー
■ 出演 ヴィッキー・チャオ
       ホアン・ウェンジュン


160222.jpg

中国の貧富の格差。一人っ子政策の歪み。
それが生み出す幼児誘拐・売買の横行。
日本に暮らす私たちは、その事実に驚く。

奪われた者たちの慟哭が聞こえてくる。
奪われた者たちの悲嘆にくれる毎日が胸に刺さる。
中国の側面を鋭く抉った作品だった。
いや、そうなるはずの作品だった。

何と、最後に思わぬシーンが挿入されたのだ。
映画のモデルとなった当事者たちと、映画のキャスト
やスタッフとの交流のシーン。

これこそ蛇足。
ドラマとしての本編は、一体何だったのか!

映画では安易に横行する手法なのだが、止めるべし。
本編の素晴らしさを損なうこと甚だしき故に。



 

山行の消しゴムはんこ 白山 74年

 1974年 白山(2702m)へ

白山ではじめて黒ユリの群生をみた。
黒みがかった茶色だった。

  「はん」は土産ピンバッジを参考に作成

白山登山バッジカラーweb
    はんの大きさ (50×36㎜)

職場の男女10人で出かけた。
晴天に恵まれた朗らかな山歩き。
リーダーKさん、Nさんの二人のおかげだった。

山稜022


この山行でぼくは完全に山に魅了された。
そして、決めたのだ。
仕事がたとえ忙しくても、夏が来たらなら必ず山へ行こう、と。

山稜032 頂上0212






山行の消しゴムはんこ 大台ケ原 73年

  1973年 大台ケ原から大杉谷下り(2泊3日)


    「はん」は土産ピンバッジを参考に作成
    
大台ケ原1
         (60×38mm)

1973年の7月、職場の8人で大台ヶ原から大杉谷を下る。
この山歩きに参加したことがぼくの本格的な山行のスタート。
大台ケ原が、深田久弥が選んだ日本百名山の一つである
ことなどには当時のぼくは無関心だった。

大蛇嵓では霧で景色が全然見えなかったこと、
霞んだ枯木立の林が幻想的だったこと、
泊まったランプの宿は暗かったことなどが今でも思い出される。

記憶が強く残っているのは、大杉谷の方だ。
ヒルが木からぼとぼと落ちて手の甲に吸い付き、たちまち体を太くする様。
2泊目の桃の木小屋の傍をどぅどぅと大きな音を立てる川の勢い。
なかなか寝付けなかったほどだった。
蒼く透きとおった深い流れを渡るおもしろいほど数多くのゆれ橋。
そして、岩を食むように落ちる水。大小さまざまの滝。
堂倉滝、七ツ釜滝、ニコニコ滝、千尋滝。
そして、滑らないように下った狭い川沿いの道。
疲れは大きかった。

    当時のぼく(右手 吊り橋の途中)
大杉谷0566
   背中にはカーキ色のキスリング。
   足にはキャラバンシューズ。

現在の大杉谷は、一部通行できない箇所があるという。
今となっては大台ケ原からの大杉谷下りは、昔日の幸
運なトレッキングだったのだろう。


顔をほる  南蛮屏風図より

     南蛮001-1-1-1
       消しゴム版の大きさ  50×80(mm)


     南蛮003-1-1
           48×52(mm)

 *参考のもと絵は、「近代風俗図譜13(南蛮)」小学館発刊。
 *南蛮屏風の実物は、大阪の南蛮文化館が所蔵。



映画 俳優 亀岡拓次 ☆☆☆

■ 2015年 日活 123分 (センチュリーシネマ)
■ 監督 横浜聡子
■ 脚本 横浜聡子
■ 原作 戌井昭人
■ 音楽 大友良英
■ 
主演 安田顕

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安田顕のキャラクターが生かされた心地よい映画。

脇役俳優業の「まっ、いいか」と「前を向いて歩け」の
綯交ぜの心情が、ほろりとさせたり、笑わせたりする
好編だ。
俳優業もなかなかたいへんなんだなあと思いつつも
声を出して大いに笑わせてもらった。

ついでながら、センチュリーシネマでは、劇に出てく
るロケ地上諏訪の名産寒天がおまけに付いていた。
これを食べるときには、信州の飲み屋でのシーンを
たぶん思い出すことだろう。


映画 禁じられた歌声 ☆☆☆

■ TIMBUKTU 2014年 フランス/モーリタニア 97分(名古屋シネマテーク)
■ 監督 アブデラマン・シサコ
■ 脚本 アブデラマン・シサコ
       ケッサン・タル
■ 撮影 ソフィアン・エル・ファニ
■ 音楽 アミン・ブアファ

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マリ共和国の町ティンブクトゥでの事実に基づいた映画。

武器を持つイスラム教支配者に封殺された世界。
母国は良き伝統を剥奪され、今では生命も危うい。

ふつうに牛を飼うことも
ふつうに結婚することも
ふつうに唄をくちずさむことも圧殺される。

神はこれを許すのだろうか。


DVD アンドレイ・ルブリョフ ☆☆☆☆☆

■ ANDREI RUBLYOV 1969年 ソ連 182分
■ 監督 アンドレイ・タルコフスキー
■ 脚本 アンドレイ・タルコフスキー
       アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー

■ 撮影 ワジーム・ユーソフ
■ 音楽 ヴァチェスラフ・オフチンニコフ

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15世紀のロシア。
イコン画家のルブリョフ。

巨大な気球での飛行、タタール人の襲撃など
当時を写したかと思わせるような映像が続く。

どのシーンにもタルコフスキーの創造力の高
さを発見することができる傑作といっていい。

映画は、これほど時代や人の精神性をあざ
やかに映すことができるのか。
驚きに満ちた3時間の作品だった。