DVD 永遠と一日 ☆☆☆☆

■ MIA AIWNIOTHTA KAI MIA MERA
  
1998年 ギリシャ・フランス・イタリア 134分
■ 監督 テオ・アンゲロプロス
■ 脚本 テオ・アンゲロプロス
■ 撮影 ヨルゴス・アルヴァニティス
       アンドレアス・シナノス 
■ 音楽 エレニ・カラインドロウ


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アンナ、明日とは何だ。
明日の時間とは?

永遠と一日よ。


アンゲロプロスは描く。
安住の国を探す人の姿を。
あるときは甘美で
あるときは冷酷で
あるときは悔恨の
ひとときを。





DVD 嘆きの天使 ☆☆☆

■ DER BLAUE ENGEL(青い天使) 1930年 ドイツ 107分
■ 監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
■ 原作 ハインリッヒ・マン
■ 脚本 ロベルト・リーブマン
■ 撮影 ギュンター・リター
■ 音楽 フリードリッヒ・ホレンダー
■ 出演 エミール・ヤニングス 
       マレーネ・ディートリッヒ

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踊り子ローラと結婚した教師の転落劇。
ファム・ファタールの女ローラ役はデートリッヒ。
観客の耐えがたい嘲笑にさらされるピエロの夫。
結末は暗澹として声もでないものだった。

デートリッヒは不思議な蠱惑的な魅力がある。
ドイツの女優は退廃的で官能的な人が多いの
だろうか。

デートリッヒはこの作品で映画デビューし、
スタンバーグは、彼女の主役で「モロッコ
をアメリカで撮り大成功したという。


映画 ブリッジ・オブ・スパイ ☆☆☆

■ BRIDGE OF SPIES 2015年 アメリカ 142分
              (ミッドランドスクエアシネマ)
■ 監督 スティーヴン・スピルバーグ
■ 脚本 マット・シャルマン
                 イーサン・コーエン
                 ジョエル・コーエン
■ 撮影 ヤヌス・カミンスキー
■ 音楽 トーマス・ニューマン
■ 主演 トム・ハンクス 

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この映画を観ると、スピルバーグはじつに
上手な監督だ、と感心してしまう。
67歳になっても職人的才能を如何なく発
揮できる人なのだろう。

テレビ映画として撮った「激突!」が26歳。
強烈な娯楽映画の「ジョーズ」が29歳。
以後も娯楽映画の第一線で映画を製作し
続けている。
映画の出来も水準を保っている。
 

映画 独裁者と小さな孫 ☆☆☆

■ THE PRESIDENT(原題「大統領」) 2014年
  ジョージア/フランス/イギリス/ドイツ 119分
               (センチュリーシネマ) 
■ 監督 モフセン・マフマルバフ
■ 脚本 モフセン・マフマルバフ  マルズィエ・メシュキニ
■ 撮影 ミンディア・エサゼ
■ 音楽 グジャ・ブルデュリ タジダール・ジュネイド


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映画の最初に、これは架空の国での事だ
とクレジットされる。

誇張し風刺された王宮内での場面。
虜囚者たちの傷口のリアルな場面。
戯化と活写。奇妙な混在。

イランを余儀なく離れた監督マフバルマフ
の描く世界は、政権の崩壊とクーデターに
よる人民の悲劇を描出している。

だが、映画全体の印象としては、「戯」と
「実」との描き方が均衡を欠き、悲劇を一
直線に伝えていないように思う。

しかし、一直線に伝えきれない現実こそ
が、中東紛争を身をもって知るマフバル
マフが伝えたいことかもしれない。


映画 リザとキツネと恋する死者たち ☆☆☆

■ LIZA, A ROKATUNDER 2014年
    ハンガリー 98分 (シネマスコーレ)
■ 監督 ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
■ 脚本 バーリント・ヘゲドゥーシュ
       ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
■ 撮影 ペーテル・サトマーリ
■ 出演 モーニカ・バルシャイ
       テヴィッド・サクライ

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日本の伝奇を巧みに織り込んだ怪しげな映画。
魔界から来たようなトミー谷なる日本人。
可笑しくも恐ろしい殺人劇!?

人を食ったような手作り感満載のハンガリー映画の展開に
スコーレの観客たちは、くすくすふむふむあんぐりの連続。
全員すっかり食われてしまった!
          
  

BD マッドマックス 怒りのデス・ロード ☆☆☆ 

■ MAD MAX: FURY ROAD 2015年 オーストラリア 120
■ 監督 ジョージ・ミラー
■ 脚本 ジョージ・ミラー
       ブレンダン・マッカーシー 
       二コ・ラソウリス
■ 撮影 ジョン・シール
■ 出演 トム・ハーディ
       シャーリーズ・セロン

160112 マッド

ハリウッド映画に臭う「お子様仕様のお祭り」感が
なく、SFXを正面切って使ったノンストップ・バトル
映画だ。

描かれる世界は暴力の連続。
人喰い男爵が率いる軍団や武器将軍の一派。
奪い合われるのは水、ガソリン、そして血。
入り乱れる集団の関係は百家争鳴。

表面の皮膚を剥がして見えてくる実際の世界を
この映画は物語っているのかもしれない。

真の主役はマックスではなく、女戦士のフュリオ
サだと思わせる視点が新鮮。
しかもキャラクターも、演じるシャーリーズ・セロ
ンもとても魅力的な作品だった。

作品の製作に関する特典映像やインタビューが
入ったブルーレイディスクがグッド。

 

DVD 河 ☆☆☆

■ THE RIVER 1951年 アメリカ 105分
■ 監督 ジャン・ルノアール
■ 脚本 ルーマー・ゴッデン
       ジャン・ルノアール
■ 撮影 クロード・ルノワール
■ 音楽 バーサ・サラティ
■ 助監督 サタジット・レイ

160113 河

フランスからイタリア、アメリカ。そして1949年
にインドで撮った監督ジャン・ルノアール。

内容の印象は外国人からみたインドの異国情緒。
クリシュナとラーダの踊り。
カラーフィルム。

後日知ったこと
助監督を務めたサタジット・レイは、50年にロンド
ンで観たデシーカの「自転車泥棒」に衝撃を受け
て自分も映画製作する決意を固めたらしい。
そして、52年撮影開始し、55年に傑作「大地のう
た」を世界に出したという。

1966年に「大地のうた」日本公開。
名古屋の名宝文化でこれを観たときの驚き!



「大地のうた」につながる映画がルノワールの
「河」だったのだ。