DVD オーソン・ウェルズ IN ストレンジャー ☆☆

■ THE STRANGER  1946年 アメリカ 95分
■ 監督 オーソン・ウェルズ
■ 製作 サム・スピーゲル
■ 脚本 オーソン・ウェルズ
      アンソニー・ヴェイラー
      ジョン・ヒューストン
■ 撮影 ラッセル・メティ
■ 出演 エドワード・G・ロビンソン
      オーソン・ウェルズ
       ロレッタ・ヤング

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日本では劇場未公開の作品で、監督オーソンの第3作目と
なるもので、ナチス残党の追跡を描いている。

どうしても輝かしい処女作「市民ケーン」(1941年)と比べら
れるために損している映画なのだろうが、後半のサスペンス
場面にはたたみかけるようなテンポがあって面白いと感じた。

オーソンは「市民ケーン」の新聞王を25歳で監督・主演。
「第三の男」(1949年・監督キャロル・リード)のハリー・ライ
ムを32歳で怪演。絶品だ。
この2作品でじゅうぶん記憶に残る映画人だが、他の作品も
どうしてどうして愛おしさを感じる人だ。

DVD 叫びとささやき ☆☆☆☆☆

 VISKNINGAR OCH ROP 1972年 スウェーデン 91分
■ 監督 イングマール・ベルイマン
■ 脚本 イングマール・ベルイマン
■ 撮影 スヴェン・ニクヴィスト
■ 出演 イングリッド・チューリン 
       ハリエット・アンデルセン 
       リヴ・ウルマン

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“ 叫びもささやきも
 かくして沈黙に帰した ”  

凄い映画を観てしまった。
ベルイマンの映画はいつも凄い。

DVD モロッコ ☆☆☆☆

■ MOROCCO  1930年 アメリカ 92分
■ 監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
■ 原作 ベノ・ヴィグニー
■ 脚本 ジュールス・ファースマン
■ 撮影 リー・ガームス
■ 出演 ゲーリー・クーパー  マレーネ・ディートリッヒ

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歌手アミーを演じるディートリッヒは、押しも押されも
しない堂々とした女の魅力を発揮し、ゲーリー・クー
パーは、意外にも女たらしの兵士役がよく似合って
とてもいい感じ。(後年の渋い役よりずっといい)

リー・ガームスによるモノクロームの美しい撮影。
ふかい余韻のラスト・シーンを演出したスタンバーグ。
製作後85年経った現在も新鮮なフィルムであった。

トーキー映画として映画史に名を残すこの作品は
後の映画にさまざまな影響を与えたことだろう。

私などは
強風にあおられる外人部隊の旗の音から
菊千代が藁葺き屋根に旗を掲げたカットを、
砂塵にかすむサハラ砂漠のエンド・シーンから
勘兵衛らが合掌する土まんじゅうを吹渡る風を
思い浮かべた。
的外れな管見にしか過ぎないのだが、(「モロッコ」
は日本の黒澤明の1954年「七人の侍」に影響を
与えたかも?!)などと空想してしまった。

それにしても、昔の映画は何かと観る者を、今も
楽しませてくれるので、けして侮れないのだ。

DVD ユリシーズの瞳 ☆☆☆☆

■ TO VLEMMA TOU ODYSSEA  
  1995年 フランス/イタリア/ギリシア 169分
■ 監督 テオ・アンゲロプロス
■ 脚本 テオ・アンゲロプロス トニーノ・グエッラ
               ペトロス・マルカリス
■ 撮影 ヨルゴス・アルヴァニティス
■ 音楽 エレニ・カラインドロウ

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映画だけが有する圧倒的な映像。
テオ・アンゲロプロスは素晴らしい!

20世紀初頭に撮られた未現像の映画フィルム。
それを求めてバルカン半島をゆく男。
荷物船で、夜列車で、ブカレストからベオグラード
そしてサラエボと、底冷えの夜気に凍えながらの
20世紀末の旅。

そこで彼が目にする町の現実。暮らす人の現実。

国境を越えても、また国境があるという現実。
そして、映画フィルムに写っていたものは…。

またしても霧が世界を包みゆく。


 

映画 完全なるチェックメイト ☆☆☆ 

■ 原題「PAWN SACRIFICE(駒の生贄)」
   2015年 アメリカ 115分 (ミリオン座)
■ 監督 エドワード・ズウィック
■ 脚本 スティーヴン・ナイト
■ 撮影 ブラッドフォード・ヤング
■ 編集 スティーヴン・ローゼンブラム
■ 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
■ 主演 トビー・マグワイア

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全ては理論と記憶なのだ、と彼は言う。

チェス・プレイヤーの天才と呼ばれる人は、あらゆる可
能性の一手を考え出すために、微かな物音に拘泥し、
異常と思われる行動をとり、あれほどにも精神を消耗さ
せるものなのか。

映画は、実在した米露の天才同士の対決を描く。
1972年のアイスランドでの世界選手権大会。
試合は両国の威信を争う様相を見せるのだが、二人
の脳裏にその意識はどれほどあったのだろうか。
純粋なゲームの勝敗とはなにか。
彼らに何をもたらすのか。
原題「PAWN SACRIFICE」に、映画の作り手たちの
思いが込められている。

作品はよくできているが、観客の一人としては、ボビー・
フィッシャーの後半生をもっと観てみたい気がした。




映画 カスパー・ハウザーの謎 ☆☆☆☆

■ JEDER FUR SICH UND GOTT GEGEN ALLE
1974年 西ドイツ 109分 (シネマスコーレ)
■ 監督・脚本・製作 ヴェルナー・ヘルツォーク
■ 撮影 ヨルグ・シュミット・ライトワイン
      クラウス・ウィボニー

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なんという映像のすばらしさ!

40年の時をこえてなお観る者に強くに訴えてくる。

人の中にひそむ偏見と反感、そして常識への安住。

青年は砂漠を行く隊商を永遠に夢見る。

  
  

2015年 紅葉の京都 12/9・10



盛りはすぎたかもしれないと思いつつも、京都のもみじ
を見つけにでかけた。

12月9日(はれ)
          北山別院 その1
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             その2
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          詩仙堂 その1
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           その2
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           八大神社
宮本武蔵が一乗寺下がり松の決闘を前に祈願した社
境内には、武蔵の銅像が建ち、一乗寺松の幹が安置。
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参道に中村錦之助主演の映画ポスターが貼ってあった。
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           圓光寺 その1
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            その2
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           曼殊院 その1
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             その2       
 
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           霊山護国神社
  坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像と墓碑に合掌。
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夕陽に映える紅葉が壮士・烈士の碑を見守っていた。
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      高台寺(ライトアップ) その1
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    その2 無風の池に映った「鏡紅葉」
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     圓徳院(ライトアップ) その1
016 enntkuinn
        その2 座って観賞
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             その3
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            ねねの小道
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12月10日(くもり)

       西本願寺の大イチョウ
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            その2
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          真如堂 その1
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            その2
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            その3
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             タイムデータ
【12月9日】はれ
北山別院    10:50
詩仙堂     11:15
八大神社    11:30
圓光寺     11:45
曼殊院     13:30
霊山護国神社 16:50
高台寺     17:20
圓徳院     17:50
ねねの小道  18:15

【12月10日】くもり
西本願寺   10:50
真如堂     13:00

      

映画 ヴィヴィアン・マイヤーを探して ☆☆☆

■  FINDING VIVIAN MAIER 2013年 アメリカ 83分
                   (名演小劇場)
■ 監督 ジョン・マルーフ チャーリー・シスケル
■ 脚本 ジョン・マルーフ チャーリー・シスケル
■ 撮影 ジョン・マルーフ
■ 音楽 J・ラルフ

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興味深いドキュメンタリー映画だ。

名を知られることなくこの世を去ったウィヴィアン。

彼女の写真の面白さ。
彼女と係わった人たちの証言。
明らかになる彼女の生活や為人。
探る青年ジョン・マルーフ。

職業監督でもない青年が撮った一期一会の映画。