映画 アルプス 天空の交響曲(シンフォニー) ☆☆

■ DIE ALPEN - UNSERE BERGE VON OBEN
   2013年 ドイツ 93分 (名演小劇場)
■ 監督 ピーター・バーデーレ ゼバスティアン・リンデマン
■ 撮影 クラウス・シュトゥール
■ 編集 ローラント・ポッセール

20150519jpg.jpg 


目を見張る高度な撮影技術で描くヨーロッパアルプス。
流れるような移動撮影は、急峻な頂きを、丘や牛を、登
山者や農夫らを、俯瞰の視点で90分以上映し続ける。

画面は鮮明で、美しく、丁寧に撮られ、観客は席にすわ
り、何の苦労もせず、自然の造形と人間の営みを天空
から見下ろす。

地球の表面をカメラで美しくなぞるドキュメンタリー。
観光映画でもなく、ヒーリング・フィルムとも違う。
さながら動く「写真展」とでも謂えばよいのだろうか。
そんな印象の映画だった。




映画 人の望みの喜びよ ☆☆☆☆

■ 2014年 85分 (シネマスコーレ)
■ 脚本・監督 杉田真一
■ 製作 三好保洋
■ 撮影 北川喜雄
■ 編集 早野 亮
■ 出演 大森絢音 大石稜久

150513.jpg 

映像が静かに語り出す。

観る人を最後の最後まで惹き付けてやまない映画。

今年公開された日本映画の大きな収穫作だ。

(名古屋公開が1週間限りとは、とても残念でならない)





  

映画 群盗 ☆☆

■ KUNDO 2014年 韓国 137分 (センチュリーシネマ)
■ 監督・原作 ユン・ジョンビン
■ 脚本 チェ・チャンミン
■ 撮影 チェ・チャンミン
■ 音楽 チョ・ヨンウク
■ 出演 ハ・ジョンウ カン・ドンウォン

150512.jpg  

カン・ドンウォンが演じるチョ・ユンの生いたち、思考や
行動は同情すべき点があり、共感さえ覚えた。人物像
としては、群盗の面々よりもはるかに魅力的である。
それを端正な顔つきのカン・ドンウォンが好演している。

アクションシーンは誇張的で、暴力的でかつ美しく撮っ
ている。それは好ましいのだが、映画全体の尺が長い。
長すぎる。90分くらいに刈り込んだほうが、もっと鮮烈
な作品になる。

ユン・ジョンビンは「許されざる者」(2005)で注目したが、
「悪いやつら」(2012)も快作だった。ファンの私としては
「悪いやつら」の続編を撮ってもらいたい。