映画 セッション ☆☆☆☆

■ 原題 WHIPLASH(鞭打ち) 2014年 アメリカ 107分
              (TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ)
 
■ 監督・脚本 デイミアン・チャゼル 
■ 撮影 シャロン・メール
■ 編集 トム・クロス
■ 音楽 ジャスティン・ハーウィッツ
■ 出演 マイルズ・テラー J・K・シモンズ

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映画好きを唸らせる切れ味!
堪らない魅力をたたえた映画だ!

監督は
グランドピアノ 狙われた黒鍵の脚本者だった
1985年生まれのデイミアン・チャゼル。

彼は演出の才もただならぬことを「セッション」で証明している。


映画 傷だらけのふたり ☆

■ MAN IN LOVE 2013年 韓国 120分 (名演小劇場)
■ 監督 ハン・ドンウク
■ 脚本 ユ・ガビョル
■ 
出演 ファン・ジョンミン ハン・ヘジン 

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観ていて面映ゆさを覚えて仕方がなかった。

前半は、取り立て屋の男が若い女に恋する
気持ちが画面から伝わらず…。
中盤は、不幸な生活が予想できるだろうに
女が男の純情(?)に傾斜していく様にリア
リティが感じられなくて…。
後半は、この物語はいつどのように終わる
のかとじりじりしながら待ったのだが…。



ゲキ×シネ「阿修羅城の瞳2003」 

■ 2015年 ヴィレッヂ=ティ・ジョイ 175分
         (ミッドランドシネマ名古屋空港) 
■ 演出 いのうえひでのり 
■ 作   中島かずき 
■ 出演 市川染五郎 天海祐希 夏木マリ
 
 
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夏木マリの怪演ぶりが印象に残る面白い作品
だった。

さて、ゲキ×シネとは?

実際に舞台での劇を観たいと思い、かつそれが
出来ないの人たち向けの映画と言えばよいか。

舞台劇をテレビで観て、さほど感心しなかった人
には、きっと好まれない映画形式だろう。

しかし、あの役者の演技が見たい、あの劇団の
作品なら一度見てみたいと思う人なら、満足で
きる形式なのかも知れない。

この作品で特段のひいき役者がいない私には
スクリーンで観るには175分は長すぎた。
それが、ゲキ×シネの正直な感想だ。




映画 がむしゃら ☆☆☆☆

■ 2014年 マクザム 102分 (シネマスコーレ)
■ 監督 高原秀和
■ 撮影 高原秀和 森川圭 中沢匡樹
■ 編集 高原秀和
■ 出演 安川惡斗(安川祐香)

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観て損のない迫力満点のドキュメンタリー作品だ。

小さいころに「侍」になりたかった安川祐香。
痛ましさも、痛々しさも越えてきた奮戦の記録-
我武者羅-。

女子プロレス、なめんじゃねぇぞ!



映画 恐怖分子 ☆☆☆☆ 

 恐怖份子 TERRORIZERS 1986年
   香港/台湾 109分 (名古屋シネマテーク)
■ 監督 楊徳昌(エドワード・ヤン)
■ 脚本 楊徳昌 
       小野(シァオ・イエ)
       陳國富(チェン・クォフー)
■ 撮影 張展(チャン・ツァン)
■ 音楽 翁孝良(ウォン・シャオリャン)

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台湾にこのような映画を創る人がいたのか。

声も出せない傑作!


 
 
  

映画 ギリシャに消えた嘘 ☆☆

■ THE TWO FACES OF JANUARY 
   2014年 イギリス/フランス/アメリカ 96分 (センチュリーシネマ)
■ 監督・脚本 ホセイン・アミニ
■ 原作 パトリシア・ハイスミス
■ 
出演 ヴィゴ・モーテンセン キルステン・ダンスト
       オスカー・アイザック 

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原作者がハイスミス。
どうしても、映画「太陽がいっぱい」と見比べてしまう。
その点で、大きく損をしている映画だ。

脚本・演出は水準にある。
しかし、3人の主演者たちは、アラン・ドロン、マリー・
ラフォレ、モーリス・ロネが持つ魅力に及ばない。

味わいのある地味な犯罪映画には、雰囲気のある
俳優が必要なのだ、とあらためて思わせられる作品
となってしまっているのが惜しい。




映画 妻への家路 ☆☆☆

■ 歸来 COMING HOME 2014年 中国 100分
                       (ミリオン座)
■ 監督 張藝謀(チャン・イーモウ)
■ 原作 厳歌苓(ゲリン・ヤン)
■ 撮影 趙小丁(チャオ・シャオティン)
■ 出演 鞏俐(コン・リー) 陳道明(チェン・ダオミン)

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中国におけるの権力闘争”大躍進”及び”文化大革命”
が残した傷痕の一つが描かれる。

張藝謀は、過酷な強制労働の現状を暴いてみせた
王兵の「無言歌」とは異なり、隔離を余儀なくされる
夫婦の悲劇を惻々と描くことを通して、その傷の深
さを私たちに提示する。

「秋菊の物語」(1992)や「あの子を探して」(1999)で
見られた熱気に似た芯の強い映像とは違い、やや感傷
的な作風を感じた。館内の隣や斜め後ろの席の女性た
ちが幾度もすすり泣く声が聞こえてきたほどだった。

しかし、さすがに張藝謀。ラストショットは感傷に流される
ことなく、凜然とした映像で「歸来」を締めくくった。

それにしても、この監督。新人女優の魅力をスクリーン
に華咲かせる技量の高さは、今も健在である。





映画 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) ☆☆☆☆

■ BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)
  2014年 アメリカ 120分 (ミッドランドシネマ名古屋空港)

■ 監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ
■ 撮影 エマニュエル・ルベツキ
■ 出演 マイケル・キートン エドワード・ノートン  
 
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斬新で刺激的な映画。

脚本も俳優たちもいいが、何といっても撮影がすばらしい。
「ゼロ・グラビティ」で観る者をあっと驚かせたルベツキの流
麗なカメラワークの世界がさらに広がりをみせている。






映画 ソロモンの偽証 前編・事件 ☆☆

■ 2015年 松竹 121分 (ミッドランドシネマ名古屋空港)
■ 監督 成島出
■ 原作 宮部みゆき
■ 脚本 真辺克彦
■ 撮影 藤澤順一
■ 音楽 安川午朗

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相手の泣き所を指弾する物語の展開。
ミスリードを誘う数々の映像。
観客は感情を逆撫でされるように、落ち着けない。
誰がキーパーソンか。
何が真実か、と。

驚くような事件や事故が次々と起こるので、複雑
な心理になるはずの登場人物たちのそれは、意
外と分かりやすい。やや紋切り型で平板な描き方
だからなのか。
観る者の脳裏にじわりと入り込むような人間の怖さを
スクリーン上の人物の表情や仕草から、ほとんど感じ
られない。

家庭。学校。マスコミ。
それらの取り上げ方、描き方にも新鮮さは見られない。

後編を観るため映画館に行くか、行くまいか。
いっそ小説を読もうか。
正直迷っている。