映画 ショート・ターム ☆☆☆☆☆

■ SHORT TERM 12 2013年 アメリカ 97分(名演小劇場)
■ 監督・脚本 デスティン・クレットン
■ 撮影 ブレット・ポウラク
■ 音楽 ジョエル・P・ウェスト
■ 主演 ブリー・ラーソン ジョン・ギャラガー・Jr ケイトリン・デヴァー

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ナイーヴで、みずみずしく、力強く、そして
リアリティをもった映画。
必見のフィルム!


映画 ゴーン・ガール ☆☆☆

■ GONE GIRL 2014年 アメリカ 149分
          (ミッドランドスクエアシネマ) 
■ 監督 デヴィッド・フィンチャー
■ 原作・脚本 ギリアン・フリン
■ 
主演 ベン・アフレック  ロザムンド・パイク 

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暗く怖い映画である。
ストーリーも、画面も、演出も、暗くて怖い。

149分でなく90分ほどの長さに作品を仕上げたのなら、
もっと印象深く、鋭い作品になったのではないか、と思う。


  

映画 インターステラー ☆☆☆

■ INTERSTELLAR 2014年 アメリカ 169分
         (109シネマズ名古屋 IMAX)
■ 監督 クリストファー・ノーラン
■ 脚本 ジョナサン・ノーラン   クリストファー・ノーラン
■ 撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ

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通常料金より少し高いが、IMAX版映画は迫力が違う。
映像の迫力もさることながら、音響が兎に角も凄い。

ノーラン兄弟がイメージする惑星空間の映像処理は
異空の美しさがあり、ワームホールや時間の流れを
ゆがめる超重力帯の存在も興味深かった。

しかし、169分を長いと感じた。
観ていて気恥ずかしくなるような家族愛をあれほど
までに描き込むことが必要だったのだろうか。

私が、いちばん印象に残ったのは、直方体を集合させ
たようなCASEとTARSという2体のロボットの存在だ。
登場人物以上に、理知的でユーモアをそなえ、とても
人間らしく感じた。


映画 やさしい人 ☆☆☆☆

■ TONNERRE(原題 トネール) 2013年 フランス 100分
                     (名古屋シネマテーク)
■ 監督・脚本 ギヨーム・ブラック 
■ 撮影 トム・アラリ
■ 
主演 ヴァンサン・マケーニュ
  

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前作「女っ気なし」もナイーヴな味わいのある
フィルムだったが、本作も同様に愛おしさのあ
ふれる秀作である。

ブルゴーニュ地方の小さな町トネールでのこと。
やがて、正気を失った行動をとる主人公のマクシム。

美しい冬枯れの風景が、マクシムの心象を表し
ているような巧みな撮影。
沁みる余韻の残るエンディング。

映画の至福に身をゆだねることのできる映画だった。


映画 レッド・ファミリー ☆☆

■ RED FAMILY 2013年 韓国 100分 (ミリオン座)
■ 監督 イ・ジュヒョン
■ 脚本・編集 キム・ギドク

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笑いも哀しみも中途半端な悲喜劇映画に終わっている。

東京映画祭では観客賞を受けたとのことだが、本国で
ある韓国の観客たちは、この映画をどう受け取ったの
だろうか。
もし、北朝鮮の人民が観ることがことができたとしたら、
彼らはどう反応したことだろう。
映画の出来とは別に、そのようなことが気に掛かった。



映画 至高のエトワール ☆☆☆

■ AGNES LETESTU -L'APOGEE D'UNE ETOILE-
   2013年 フランス 93分 (名演小劇場)
■ 監督 マレーネ・イヨネスコ
■ 
出演 アニエス・ルテステュ 

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パリ・オペラ座のことも、

16年間“エトワール”を務めたアニエスのことも、

全く知らなかったけれど、

至高と云われたバレリーナの動きがこれほど

しなやかで美しいものとは!



映画 ザ・レイド GOKUDO ☆☆☆

■ THE RAID 2 2013年 インドネシア 146分
                (センチュリーシネマ)
■ 監督・脚本 ギャレス・エヴァンス
■ 撮影 マット・フラネリー
■ 主演 イコ・ウワイス

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格闘技やカーチェイスの迫力は、前作「ザ・レイド」
凌ぐか、とも思う。

しかし、それを見せることに終始するご都合主義の筋
立て、人物設定なので、ドラマとしての緊迫感はかなり
希薄である。

一方、濃密の度合いを増したのは、残忍なシーンだ。
その理由が活劇ファンへのサービスが高じたためだ
とすれば、それは作り手の全くの勘違い。ファンは残
虐な格闘技のみを見たいわけではない。ドラマとして
の展開を期待しているのだ。それに相応しい脚本をよ
く練った上で用意してほしかった。

とは云え、危険な撮影のリスクを負いながら制作した
作り手たちの意欲は買いたいと思う。
だから、撮影の舞台裏を撮したメイキングを観たかった。
それこそを観たかった。


映画 6才のボクが、大人になるまで。 ☆☆☆☆☆ 

■ BOYHOOD(原題 少年時代) 2014年 アメリカ 165分
         
   (TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ)
■ 監督・脚本 リチャード・リンクレイター
■ 撮影 リー・ダニエル   シェーン・ケリー
■ 出演 パトリシア・アークエット  イーサン・ホーク
       エラー・コルトレーン

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合衆国アメリカの家庭、学校、親子関係、少年たちの
日常などが生き生きと描かれて、その迫力には本当
におどろいた。

享楽と暴力、自由と規律、反抗と服従、安住と離脱・・・。

少年メイソンの12年間の生長を演じたコルトレーン。
その実際の12年間を費やして描く息の長い撮影。

ふぅーと長いため息の出る映画だった。




12月1日の「映画の日」に観た2本の作品・「天才スピ
ヴェット」「6才のボクが、大人になるまで。」は、期せず
して、どちらも家族映画の傑作であった。







 
  

映画 天才スピヴェット ☆☆☆☆☆ 

■ THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET
   
 2013年 フランス/カナダ 105分 (ミリオン座)
■ 監督 ジャン=ピエール・ジュネ
■ 原作 ライフ・ラーセン
■ 脚本 ジャン=ピエール・ジュネ  ギョーム・ローラン
■ 撮影 トマス・ハードマイアー
■ 美術 アリーヌ・ボネット

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映像の楽しさ、ユーモア満載の映画だ。

偏執性の昆虫学者の母と
時代遅れなカーボーイ狂の父。
事故で死んだ弟。
そして、少年スピヴェットは東への旅に・・・。

広大なアメリカ西部の風景の美しさも心に残る。