映画 ダラス・バイヤーズクラブ ☆☆☆☆

■ DALLAS BUYERS CLUB 2013年 アメリカ 117分
                    (ミリオン座)
■ 監督 ジャン=マルク・ヴァレ
■ 出演 マシュー・マコノヒー  ジャレッド・レトー

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マコノヒー。レトー。
ふたりの俳優の存在感が、この映画に凄みを与えている。
             *
絶望している暇はない。
祈っている暇さえもない。
生き延びるための行動あるのみ。
しかし、そう思いつつも、絶望感に苛まれる二人。
             *
凡百の薄っぺらな闘病映画とは全く違うのは、
主人公たちを少しもヒロイックに描いていないからだ。
むしろ、泥臭く、ぐうたらで、正義感とは無縁で、享楽的で、
とても魅力的な人間として描かれているからだ。 
                              *
そして、ハッピーでもなく、アンハッピーでもないエンドを
示す映画だからだ。
ありのままの人間と、ありのままのダラス・バイヤーズクラブを
描いた映画だからだ。
             


映画 オンリー・ゴッド ☆☆☆☆

■ ONLY GOD FORGIVES 2013年 デンマーク/フランス 90分
                  (センチュリーシネマ)
■ 監督・脚本 ニコラス・ウィンデング・レフン
■ 撮影 ラリー・スミス
■ 音楽 クリフ・マルティネス
■ 編集 マシュー・ニューマン
■ 出演 ライアン・ゴズリング  クリスティン・スコット
       ヴィタヤ・パンスリンガム


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あのような暴力行動を、ほんとうに神だけは許すのだろうか。
              *
非現実的と思われる過激で、残忍な報復行動。
正視しがたいような、戦慄的な肉体の毀損方法。
悪夢を目の当たりにする90分。
              *
それでも私たちは、この映画から目を離せない。
夢魔的な映像の魅力に、強力な磁場に、惹き付けられる。
              *
このような作品を発表した、
監督レフンは、次にどのような映画を撮るのか。
ゴズリングは、人間のどんな側面を演じるのか。


映画 ラッシュ/プライドと友情 ☆☆☆☆

■ RUSH 2013年 アメリカ 124分 (ミッドランドスクエアシネマ)
■ 監督 ロン・ハワード
■ 脚本 ピーター・モーガン
■ 撮影 アンソニー・ドッド・マントル
■ 編集 ダン・ハリー  マイク・ヒル

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実在のF1レーサー。
ニキ・ラウダと、ジェームス・ハント
       *
炸裂する映像のスピード感。
取り憑かれたように魅入る124分。 
これぞ映画館で観るべき映画。
       *
長いエンドロールが流れ終わっても
シビレがとれない作品だ。 
       


映画 エージェント・ライアン ☆☆★  

■ JACK RYAN : SHADOW RECRUIT 2014年 アメリカ 106分
                   (ミッドランドスクエアシネマ)
■ 監督 ケネス・ブラナー
■ 脚本 アダム・コザット デヴィット・コープ
■ 主演 クリス・パイン

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脚本も演出も、海外テレビドラマレベルで平凡。
映画作品として魅せる工夫がほしい。
            *
それにしても、近年のアメリカ映画は、個人情報を自在に
検索し、瞬時に調査結果を活用する場面が多いような気がする。
これは、アメリカの実態を反映してのことだろうか。
気にかかることではある。

シナリオ 男坂界隈、菊坂町路地裏-文五捕物絵図より

■ 脚本 倉本聰 (理論社)
■ テレビドラマ 制作 NHK (1967-68年)

文五捕物絵図 

表題の2本はオリジナル脚本で、現在読んでも今日的な問題
を含んでいて、鋭く私たちに迫ってくる。
「地方と都市」「格差と偏見」「富める者と貧しい者」「義憤と法令」
など、当時30歳そこそこだった筆者の気迫の強さを感じる。
                  *
お茶の間で流れるテレビドラマとしては、かなり衝撃的な作品だ
ったに違いない、と空想する。 
というのも、私はこのドラマを観ていない。
今も、観ることはできない。
                  *
作者は「ーあとがきにかえて」で、「これらの作品は、すべて
ヴィデオが消されてしまい、現在映像としては多分一本も残
っておりません。NHKはどういうわけか昭和四十五、六年以
前の作品を殆ど消去してしまっているのです。極めて残念な
ことであります」と、1983年4月に記している。
2014年の今も、残っているとは、寡聞にして知らない。
全く、惜しい。
                  *
しかし、シナリオは残ったのである。   

 

気分爽快!スノーハイク

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◆ ツアー(クラブツーリズム)のハイキングに参加。
  名古屋駅からバス。マイヤスキー場へ。
  参加者34名。雲一つない快晴。風もなし。
  3日前につもった新雪を踏む気分のよい2時間だ。 
             *
◆ スノーシューハイクは、7年前の上高地行以来、2度目の体験。
   今コースは標高1950mから下る全長2.4㎞。高低差130m。
             *
◆ 木曽御嶽の継子岳(ままこだけ 2858.9m)を眺め、
  乗鞍や中央・北アルプスの姿を楽しんだ。

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        (写真は奥は継子岳)

◆ スノーシューとストックは貸してくれる。  
  歩きは前進のみ。
  構造上、後ずさると必ず転ぶので、戻り
  たいときは、ぐるりと回るようにする。

     スノーシューハイク   
      

(スケッチは、前を歩く人のシューを後からみたところ)


DVD ローマ法王の休日 ☆☆

■ HABEMUS PAPAM 2011年 イタリア 105分
■ 監督 ナンニ・モレッティ
 主演 ミシェル・ピッコリ

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この作品は、あまりにもシニカル過ぎて、観客の
多くは、取り残されるのであるまいか。
あるいは、看板(邦題)に偽り有り、と悪態をつく
のかも知れない。
わたしは、105分を要して描いた意義そのもの
について、首を傾げてしまったけれど…。




 

映画 バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち ☆☆☆☆

■ 20 FEET FROM STARDOM 2013年 アメリカ 90分
                      (センチュリーシネマ) 

■ 監督 モーガン・ネヴィル
■ 製作 ギル・フリーゼン ケイトリン・ロジャーズ
■ 出演 ダーレン・ラヴ メリー・クレイトン タタ・ヴェガ ほか

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スター歌手の中央マイクから6メートル
それがバックコーラスたちの位置だ。
          *
彼女たちの豊饒な声量や信じがたいほどの音域幅。
映画館のスクリーンと音響装置で聴くがいい。
体の奥からが震えが起こる。
圧倒され体温が上がってくる。
これぞ、ドキュメンタリー映画ならではの迫力。
          *
栄光と衰微。 
それでも、時好に惑わされず、記憶される歌声。
彼女たちの生き方とともに、
記録として残すに値する歌声でもあるのだろう。
それを成そうとしたプロデューサーに拍手を送
りたい。



 

DVD ロボジー ☆☆☆

■ 2011年 東宝 111分
■ 監督・脚本 矢口史靖
■ 主演 五十嵐信次郎

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この作品を観ると、日本喜劇映画もいいと思う。
矢口喜劇は健在。史靖監督は健闘している。
            *
内容やテンポを考えると、少し長尺かも知れないが、
主演のミッキー・カーチスの好演で押し切っている。
喜劇映画は、主役俳優が物語の主人公に似合って
いるかで決まる。
カーチスはジャスト・フィットである。
            *
「秘密の花園」の西田尚美、然り。
「ウォーターボーイズ」の妻夫木聡も
「スウィングガールズ」の上野樹里も同様。
そして、ミッキーカーチスも、であった。
矢口監督の喜劇が堪能できる好篇だった。
     

 

DVD 宇宙人王(ワン)さんとの遭遇 ☆☆☆

■ L'ARRIVO DI WANG 2011年 イタリア 83分
■ 共同監督・共同脚本 アントニオ・マネッティ マルコ・マネッティ

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低予算映画であることが、冒頭からすぐ判る。
しかし、それだからこそ、怪しい雰囲気に満ちている。
あのような場所で、
あのような警備で、
あのような組織で、
あのような取り調べなどある筈が無いではないか。
そんな不審を抱きながらも
私たちは、引き込まれていくのだ。
            *
訪問者の礼儀正しい返答。
大電流・高電圧による苦悶の拷問。
通訳女性の開かれた目に映った光景。
            *
当分、イカの姿は見たくない。
そして、
スピルバーグなんて嘘っぱち!
という声が耳に残ることに…。

DVD ジャッキー・コーガン ☆☆☆

■ KILLING THEM SOFTLY 2012年 アメリカ 97分
■ 監督・脚本 アンドリュー・ドミニク
■ 原作 ジョージ・V・ヒギンズ

 
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チンピラ犯罪者の生態や、殺しを請負う者たちの
段取り事情などが丁寧に描かれ、興味深い佳作。
ついでながら、英語の原題の方が内容に相応しい。
                              


DVD テッド ☆

■ TED 2012年 アメリカ 106分
■ 監督・脚本 セス・マクファーレン

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 ……………。