映画 ハンナ・アーレント ☆☆☆★

■ HANNAH ARENDT 2012年 ドイツ 114分 (名古屋シネマテーク)
■ 監督 マルガレーテ・フォン・トロッタ 
■ 脚本 パム・カッツ マルガレーテ・フォン・トロッタ 
■ 主演 バルバラ・スコヴァ
131118.jpg 
抑制の効いた映像が
不屈の信念を有する哲学者ハンナを描く。
           *
ナチのアイヒマンの犯罪悪について
思考を巡らせた結論ゆえに
同胞ユダヤ国民から受ける大非難。
それさえも論破するハンナ。
           *
映画を観る者は、考えることについて考えさせられ
彼女の透徹した思考によって、既成に満ちた己の
考えを揺さぶられ、自省することを余儀なくされる。
           *
エンドロールが流れるころには、ぐったりとする
ような疲れを覚える映画だった。
それほどに硬質な印象を残す映画だった。

映画 ばしゃ馬さんとビッグマウス ☆☆☆★ 

■ 2013年 東映 119分 (MOVIX三好)
■ 監督 吉田恵輔
■ 脚本 吉田恵輔 仁志原了
131124.jpg 

脚本がとてもすばらしい。
登場する人物のだれもが、確かな存在感をもっている。
人物たちの表面づらや内心、そして言い訳と葛藤がきちんと
描かれていて、暗いながらも、ある種の清々しさを感じさせる。    
             *
たぶんほとんどの人が、どこかで味わう、あるいは味わった
ことのある無能感とアキラメ。
そこから自分は、どうするのか。
(もう少しだけ努力を続ければ…)

(もう潮時で、見切りをつけなければ…)
耳に響くそのリピート。 
どうする。すでに若くない青春。
             * 
おそらく興行的な成功は期待できない映画かもしれない。
しかし、今年の秀作として記憶に残る日本映画である。

印象のスペイン  消しゴムはんこ 旅ノート表紙 

       私の旅ノート「SPAIN」の表紙

 
表紙
              「SPAIN」は
            印象のスペインを
     写真や線スケッチ、そして短文でつづった
          60頁のささやかな記録です


              
  表紙は
   [フラメンコダンス]と[SPAIN]を 消しゴムはんこで

          下は 消しゴム判の実物写真
         スペインはんこ web 

     [SPAIN]は、赤と黄を少しずらして押すことで
      スペインのイメージカラーで立体感を
           背景の白地は、もちろん
            スペインの国土の形を


*使用したノート(A5・30枚・糸綴じノート・無地/無印良品 ¥84)






 

印象のスペイン 線スケッチ 4

                
                    ミハス
ミハス web 

  
                印象の人たち
印象の人たち
  

印象のスペイン  線スケッチ 3

           グエル公園(バルセロナ)
グエル公園 web 

            
カテドラル(ジローナ)
ジローナ 旧市街 





印象のスペイン  線スケッチ 2

        

           コンスエグラ・アルハンブラ     
コンスエグラ アルハンブラ web
    
           コスタデルソル・ロンダ
ロンダ・コスタデルソル web

印象のスペイン  線スケッチ 1

      ■■ スペイン旅行・10月 ■■
 

   ■ 乗り継ぎのヘルシンキ空港待合コーナー

ヘルシンキ空港 web2 

 
■ 2日目のノート  
マヨール広場 web2 

 ■ 3日目のノート
アビラ・セゴビア web2 

線スケッチ、兼メモノートは、無印良品「モバイルノートA6スリム」。
ペンは、PILOTの「プチ(細)」を使用。






映画 コールド・ウオー 香港警察 二つの正義 ☆☆☆☆

■ 寒戦 2012年 香港 102分 (シネマスコーレ)
■ 監督・脚本 リョン・ロクマン サニー・ルク
■ 撮影 ケニー・ツェー

1311131.jpg 

テンポのいい香港アクション映画だ。
            * 
冒頭の乗用車事故のカットに目を奪われるが
圧巻のアクションシーンは
都市高速道路上でのショーン・ラウの応戦場面である。
            *
誘拐犯行グループからの機銃掃射。
タクシー運転手を庇いながらの銃撃戦。
どうしても防戦にならざるを得ない。
応援車両は、逆走につぐ逆走で、到着が遅れる。
そして、短銃の弾切れ。
             *  
警察機構の複雑な人間関係こそが、この作品のサスペンス。
それが最後の最後まで観客を惹き付ける。
脚本が出色の作品でもあった。








 

映画 危険なプロット ☆☆☆☆ 

■ DANS LA MAISON (原題「家の中で」) 
              2012年 フランス 105分 (名演小劇場)
■ 監督・脚本 フランソワ・オゾン

1311132.jpg 

オゾンの巧みな脚本が素晴らしい。
観客はジェルマンとともに、虚構と現実の迷宮に入っていくことになる。
結末は、観てのお楽しみ、である。
                *
それにしても、オゾンの映画は、静かな虚空のような恐ろしさがある。
「まぼろし」も、「ムースの隠遁」も、そして「危険なプロット」も…。

 

印象のスペイン 写真 Spainの空

Spainで見た いくつかの空。

その中の 四つ。



セビラ
 

ロンダ

ロンダ 闘牛場
 
タラゴナ





印象のスペイン 写真 ミニチュアライズ風景 

 Spainの風景は 
ミニチュアライズがよく似合う 

スペイン広場 セビージヤ     ヒラルダ塔 セビージャ セビージャの街 ヒラルダ塔から サン・パウ病院


      
                cx5.jpg 

旅行に持参したのは、コンデジ愛機のリコーCX5。
重さは199グラム
持ちやすい適当な厚み
分かりやすい機能
スナップ感覚が心地良いカメラ。






映画 もうひとりの息子 ☆☆☆☆★

■ LE FILS DE L'AUTRE 2012年 フランス 101分 (ミリオン座)
■ 監督・共同脚本 ロレーヌ・レヴィ
■ 原案 ノアン・フィトゥッシ
131107.jpg  
 
赤ん坊の取り違え事件が、イスラエルとパレスチナ家族間で
生じ、しかも子どもが今は18歳の青年となると、事態は日本
映画の「そして父になる」よりも、いっそう複雑、かつ深刻となる。         
              *
父親たちは、不条理な事実に、怒りと放心の態のみ。
母親たちは、違う。
強い。
胸に込み上げる悲しみを感じながらも、息子を受け入れようとするのだ。
育てた息子への愛情。
血を分けた息子への新しい愛情。
その二つの愛情の間で、新しい道を見つけようとする。
ふたりの「もうひとりの息子」たちの苦悩も深い。
自分は、今まで家族と思ってきた者たちと対立する側の
人間だったのか。
自己存在の喪失。その懊悩。
              *
対立する二つ。
ユダヤ教とイスラム教
異なる民族
譲らぬ政治的立場
今なお続く銃火を行使する紛争
果たして、新しい家族がつくれるのだろうか。
              * 
その危うさの描き方が、ナイーヴで
しかも力強い素晴らしさを持った映画!