8月の映画 2009
映画
8月はドキュメンタリー映画の季節
96時間 ☆☆☆☆
花と兵隊 ☆☆☆☆★
嗚呼 満蒙開拓団 ☆☆☆☆★
セントアンナの奇跡 ☆☆☆☆★
マン・オン・ワイヤー ☆☆☆☆★
96時間 (TAKEN)
製作 仏国
■ 96時間 93分 (MOVIX三好)
■ 監督 ピエール・モレル
■ 私の採点 ☆☆☆☆
リーアム・ニーソン演じる父親の行動が、かなり凄まじ
い思考停止のノンストップアクション。
リュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメンの共同脚
本は単純にして明快。悪人はボスも手下もみな、片づけ
られる運命。映画の後味は、観る人次第といったところ。
花と兵隊
■ 花と兵隊 106分 (名古屋 シネマテーク)
■ 監督 松林要樹
■ 私の採点 ☆☆☆☆★
松林が、ある対談で述べている。
「彼らがタイやビルマに残ったきっかけは、敗戦に対する
思いだったり、戦犯として裁かれることを恐れたり、さま
ざまだったと思いますが、残り続けた要因は、やはり家
族ではなかったかと。」
インタビュードキュメント映画 「花と兵隊」 は、未帰還
兵たちの中に今も重く沈んでいる戦争の悲惨と、彼らの
家族との日常を、静かに、しかし強く照射する。
嗚呼 満蒙開拓団
■ 嗚呼 満蒙開拓団 120分(名古屋シネマテーク)
■ 監督 羽田澄子
■ 私の採点 ☆☆☆☆★
1931年から1945年までに、当時の日本政府の国
策によって入植して開拓団は約27万人。終戦前後の
その逃避行の悲惨な実態を、監督の羽田澄子は、深
い悲しみと共感と怒りとをもって浮かび上がらせる。
夏が来るたび忘れてはならない思いを新たにさせる、
ドキュメンタリー映画の力。
セントアンナの奇跡(MIRACLE AT ST. ANNA)
製作 米国・伊国
■ セントアンナの奇跡 163分 (名古屋 シルバー劇場)
■ 監督 スパイク・リー
■ 私の採点 ☆☆☆☆★
1944年8月12日 イタリアのトスカーナ地方セントアンナ
で起こった大虐殺の史実。
そして、アフリカ系アメリカ人部隊の兵士たちの姿。
マン・オン・ワイヤー(MAN ON WIRE)
製作 英国
■ マン・オン・ワイヤー 95分 (名古屋 シネマテーク)
■ 監督 ジェームズ・マーシュ
■ 私の採点 ☆☆☆☆★
1974年、ワールド・トレード・センターのツインタワーを、
1本のワイヤーで渡る大道芸人フィリップ・プティ。
描かれる一つの青春、命綱を付けない生き方。
ドキュメンタリー映画の快作。
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