DVD ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官 ☆☆

■ 原題『使徒行者』 2016年 中国/香港 109分
■ 監督 ジャズ・ブーン
■ アクション監督 チン・ガーロウ
■ 脚本 カット・クワン
■ 撮影 ケニー・ツェー
■ 音楽 波多野裕介
■ 出演 ニック・チョン
     ルイス・クー
     フランシス・ン


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潜入捜査官の映画は、2002年に秀作の
「インファナル・アフェア」が発表されて
いるので、それをこえることはかなり難しい。

新手を創ろうとすれば、話の筋立てを複雑に
したり、名の知れた俳優たちを起用したり、
アクションシーンを過激にしたりなどする。

その結果、すこぶる荒唐無稽さが目立ち、
観客は興覚めする。
この映画はそんな作品になっているのが惜しい。


映画 危険な関係(4Kデジタル・リマスター版) ☆☆

■ LES LIAISONS DANGEREUSES 
     1959年 フランス 106分 (名演小劇場)
■ 監督 ロジェ・ヴァディム
■ 原作 ピエール・コデルロス・ド・ラクロ
■ 脚本 ロジェ・ヴァディム ロジェ・ヴァイヤン
■ 撮影 マルセル・グリニヨン
■ 音楽 セロニアス・モンク
■ 演奏 アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
■ 出演 ジャンヌ・モロー
       
ジェラール・フィリップ

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公開時からおよそ60年を経た今日から見れば
映画の内容はセンセーショナルとは思えない。

これは俳優の演技に目をみはる映画なのだ。
女優ジャンヌ・モローが醸し出す居直りの凄み
や嫉妬心のおそろしさは、モノクローム画面の
効果と相まって、だれにも止められない悪魔的
な力を発散しているではないか。

映画よりも音楽で馴染んできたアート・ブレイ
キー&ジャズ・メッセンジャーズが奏でる
「危
険な関係」のテーマ曲も、モノクローム画面の
雰囲気によく溶け込んいるではないか。

映画 素敵なダイナマイトスキャンダル ☆☆☆☆

■ 2018年 138分 (センチュリーシネマ)
■ 監督 冨永昌敬
■ 原作 末井昭
■ 脚本 冨永昌敬
■ 撮影 月永雄太
■ 音楽 菊地成孔
      小田朋美
■ 出演 江本佑
     前田敦子
     三浦透子
     峯田和伸
     松重豊
     尾野真千子


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多彩な男たちと女たちが
実にいきいきと描かれている。

昭和の時代をエネルギッシュに転変する主人公。
「真面目」と「出たとこ勝負」の男たち。
「騙されて騙して」たくましさ増す女たち。

「やりたいこと」と「仕方ないこと」を両輪にして
ある時いけいけ、ある時にげごし、ある時びくびく
時には居直りながら、生きていく。

そんな人間たちをぎゆっとだきしめるように
いとおしむように撮った映画だった。



映画 フェリーニに恋して ☆☆

■ IN SEARCH OF FELLINI
  2016年 アメリカ 103分 (名演小劇場)
■ 監督 タロン・レクストン
■ 脚本 ナンシー・カートライト
       ピーター・シェナース
■ 撮影 ケヴィン・ガリソン
■ 音楽 デヴィッド・キャンベル
■ 出演 クセニア・ソロ

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初めてフェリーニ監督の「道」を観たときの記憶を
思い起させる映画。


片っ端から映画を貪るように観た20才の頃。
K学院大学の学園祭で同作が上映されると知って
映画仲間の友人と出かけたのだった。

ジェルソミーナ、ザンパノ、キ印
大道芸人のオートバイ
聖なるものと獣なるもの
なくして知るかなしみの深さ
胸にしみじみとせまるイタリアの映画。

ぼくは「道」で、監督フェリーニの名を知り
女優ジュリエット・マシーナの名を記憶した。



さて、「フェリーニに恋して」だが
フェリーニ映画に魅力を感じている人にはとても共
感を覚える作品だともいえるだろう。
しかし、そうでない人にとってはどうなのだろうか。







 

BD 楽園の瑕 終極版 ☆☆☆☆

■ 東邪西毒 2008年 香港 94分
■ 監督 ウォン・カーウァイ (王家衛)
■ 原作 キン・ヨウ(金庸)
■ 脚本 ウォン・カーウァイ
■ 撮影 クリストファー・ドイル(杜司風)
■ 音楽 ヨーヨー・マ(馬友友)
■ 出演 レスリー・チャン(張國榮)
      レオン・カーフェイ(梁家輝)
                   ブリジット・リン(林青霞)
  
   トニー・レオン(梁朝偉)

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DVD ダンケルク ☆☆☆☆

■ DUNKILK 2017年 イギリス/アメリカ/フランス 106分
■ 監督 クリストファー・ノーラン
■ 脚本 クリストファー・ノーラン
■ 撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
■ 
音楽 ハンス・ジマー


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映画 メイド・イン・ホンコン 香港製造 ☆☆☆☆☆

■ 香港製造 1997年 香港 108分
  (ミッドランドスクエアシネマ2)
■ 監督 フルーツ・チャン(陳果)
■ 脚本 フルーツ・チャン
■ 撮影 オー・シンプイ(柯星沛)
       ラム・ワーチュン(林華全)
■ 音楽 ラム・ワーチュン
■ 出演 サム・リー(李燦森)
       ネイキー・イム(嚴栩慈)
       
ウェンバース・リー(李棟泉)

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映画 グレイテスト・ショーマン ☆☆

■ THE GREATEST SHOWMAN
   2017年 アメリカ 104分 
   (ミッドランドスクエアシネマ2)
■ 監督 マイケル・グレイシー
■ 脚本 ジェニー・ビックス
       ビル・コンドン
■ 撮影 シーマス・マッガーヴェイ
■ 音楽 ジョン・デブニー
       ジョセフ・トラパーニズ
■ 出演 ヒュー・ジャックマン

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映画 長江 愛の詩 ☆☆☆☆

■ 原題「長江圖」 英題CROSSCURRENT(遡行)
  
  2016年 中国 115分 (名演小劇場)
■ 監督 ヤン・チャオ(楊超) 
■ 脚本 ヤン・チャオ(楊超)
■ 撮影 リー・ピンビン(李屏賓) 
■ 音楽 アン・ウェイ(安魏)
■ 出演 チン・ハオ(秦昊)
   
    シン・ジーレイ(辛芷蕾)

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DVD ロープ ☆☆☆☆

■ ROPE 1948年 アメリカ 80分
■ 監督 アルフレッド・ヒッチコック
■ 原作 パトリック・ハミルトン
■ 脚本 アーサー・ローレンツ
■ 撮影 ジョセフ・ヴァレンタイン
      ウイリアム・スコール
■ 音楽 レオ・フォーブステイン
■ 
出演 ジェームズ・スチュワート 

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DVD ロブスター ☆☆☆ 

■ THE LOBSTER 2015年 118分
  アイルランド/イギリス/ギリシャ/フランス/オランダ/アメリカ
■ 監督 ヨルゴス・ランティモス
■ 脚本 ヨルゴス・ランティモス
        エフティミス・フィリップ
■ 撮影 ティミオス・バカタキス
■ 出演 コリン・ファレル
      レイチェル・ワイズ
       レア・セドゥ
      ジョン・ライリー


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映画 シェイプ・オブ・ウォーター ☆☆☆

■ THE SHAPE OF WATER 2017年
   アメリカ 124分 (センチュリーシネマ)
■ 監督 ギレルモ・デル・トロ
■ 脚本 ギレルモ・デル・トロ
       ヴァネッサ・テイラー
■ 撮影 ダン・ローストセン
■ 音楽 アレクサンドル・デスプラ
■ 出演 サリー・ホーキンス
       マイケル・シャノン


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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ ☆☆☆

■ 2017年 108分 (シネマスコーレ)
■ 監督 石井裕也
■ 原作 最果タヒ
■ 脚本 石井裕也
■ 撮影 鎌苅洋一
■ 音楽 渡邊崇

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映画 早春 ☆☆☆☆

■ 1970年 イギリス/西ドイツ 92分
         
(名古屋シネマテーク)
■ 監督 イエジー・スコリモフスキ
■ 脚本 イエジー・スコリモフスキ
       J・クルーザ
       B・スリク
■ 撮影 チャーリー・シュタインバーガー
■ 音楽 キャット・スティーヴンス
■ 出演 ジョン・モルダー=ブラウン
  
    ジェーン・アッシャー 

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マイクはロンドンに住む15才
性に目覚める少年。

スーザン23才
同じ公衆浴場で働く娘。
婚約者もいる。

さて、マイクの想いは通じるのか?
ふたりは結ばれるか?

色彩を生かした映像と
主役ふたりの美しい裸体が
この映画を瑞々しくも残酷な作品に
している。

映画の結末をだれが予測できただろう。
青春の美しくもディープなエンドを。

青春映画の傑作!




映画 スリー・ビルボード ☆☆☆☆

■  THREE BILLBOADS OUTSIDE EBBING, MISSOURI
   
2017年 イギリス/アメリカ 116分

          (ミッドランドシネマ名古屋空港)
■ 監督 マーティン・マクドナー
■ 脚本 マーティン・マクドナー
■ 撮影 ベン・デイヴィス
■ 音楽 カーター・バーウェル
■ 出演 フランシス・マクドーマンド


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公開第1週目の土曜日にしては、私
の入った上記映画館の観客は多くな
かった。

物語は幸福な内容のものではないし
人気スターの出演もないし
テレビで予告スポット映像も流されない。
地味な映画だと多くの人は思っている。
いやその映画の上映すらも知らない。

しかし、「スリー・ビルボード」は一
見の価値を十分に備えたなかなか興味
深い優れた映画なのだ。

主人公ミルドレッドの人物像がいい。
(世間に阿らず他人を傷付けてでも自
己を貫き、自ら危険に身を投じること
など当たり前のとても嫌な女。
それでいて強くも弱くもあり、思い切
りもあり未練もあり、カッカする感情
屋で冷徹な行動者)

マクドーマンドの演技がとてもいい。
(人を疑い侮蔑するような目付きや
なんだよォとも言いたげな首の傾げ
方、皮肉たっぷりな口元の表情など
で全身で嫌味な侮れない人物を巧み
に表現)

脇役の人物、その役者たちがいい。
(主人公の息子・別れた夫・低身長
の男・暴力警官・その母親など)


脚本がいい。
(事件の探求・登場人像の実在感・
米中部の町の雰囲気・映画としての
ラストシーンの在り方など)


2時間を全く退屈しないスリリングな
映画だった。



NHK BS この首一万石 ☆☆☆

■ 1963年 東映 93分
■ 監督 伊藤大輔
■ 脚本 伊藤大輔
■ 撮影 吉田貞次
■ 美術 桂長四郎
■ 音楽 伊福部昭
■ 出演 大川橋蔵 大坂志郎 堺駿二
              江利チエミ 水原弘

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権三が槍で大暴れをするシークエンスは
本作の圧巻である。

時代劇では槍を使った殺陣は特段珍しい
というわけでもない。
しかし、L字形の刃先を持つ片鎌槍での
剣劇はこの映画で初めて見た。

これを振り回せば、大立ち回りどころで
はない。刃傷の場は忽ち血みどろの修羅
場と化す。

吉田貞次のカラー撮影がその凄惨な様を
真っ赤な血と、斬られた男たちの断末の
形相とで執拗に描く。

権三を殺そうと襲い掛かった侍は、横に
払った片鎌槍で脛を切断されて蹲り、

別の侍は、口腔を真一文字に裂かれた
途端に、斬られたことが信じられない
というように目を剥いて卒倒し、

また他の侍は、斬撃のはずみで藍壺へ
頭を突っ込み、そこから抜け出た瞬間
槍に首を斬られて、濃藍色でどろどろ
の喉元をパッと朱に染める。

その他、槍で戸板ごと貫かれる者や、
仲間の侍の刀で誤って顔を斬られて
絶叫をあげながら絶命する者などが
続出する。

身震いするほどの残酷美の映像の連続。
それに被る恐ろしげな伊福部昭の音楽。


あの忠治旅日記を創った監督伊藤大輔
65歳の(たぶん隠れた)傑作である。


WOWOW 北陸代理戦争 ☆☆☆

■ 1977年 東映 98分
■ 監督 深作欣二
■ 脚本 高田宏治
■ 撮影 中島徹
■ 音楽 津島利章
■ 出演 松方弘樹 西村晃 ハナ肇 
         千葉真一 野川由美子 地井武男
      伊吹吾郎 矢吹二朗 遠藤太津朗
      成田三樹夫 牧冬吉 曽根将之
      片桐竜次 小林稔侍 中谷一郎
      天津敏 織本順吉 中原早苗
      高橋洋子


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最後まで歯切れのよいテンポで展
開する本作は、凄さの点でも「沖
縄やくざ戦争」を上回る。

役者をイノチガケにさせる演出は
深作欣二ならではのものだろう。

例えば、安本富蔵役の西村晃など
は、日本海からの寒風が吹き荒ぶ
雪積る原っぱに全身を埋められて
頭だけを突き出している。
命乞いの声を張り上げるが、松方
らの一派は、嘲り笑いながら首す
れすれにジープを走らせる。

役者をこんな過酷な状態に置き、
危険この上ない撮影を行うこと
ができるのは、東映実録作品だ
けだろう。

全くの推測だけれど(あのベテラン
の西村さんさえ演っているのだから
オレたちもやらんわけにはいかん)
と、他の俳優陣も思ったのではなか
ろうか。
役者たちの腹をくくった捨て鉢的な
演技が、恐ろしいほどのリアリティ
をこの映画に与えている。


映画に身体を張る!
この作品は、「仁義なき戦い」を
経た後にもなお深作組のクルーが
映画屋根性の凄さを発揮した傑作
である。


WOWOW 沖縄やくざ戦争 ☆☆☆

■ 1976年 東映 96分
■ 監督 中島貞夫
■ 脚本 高田宏治
      神波史男
■ 撮影 赤塚滋
■ 音楽 広瀬健次郎
■ 出演 松方弘樹 千葉真一  渡瀬恒彦
   梅宮辰夫 室田日出男 矢吹二朗 
      尾藤イサオ  南道郎 志賀勝 片桐竜次
   曽根将之  成田三樹夫 織本順吉
   地井武男  新藤恵美 中島葵  

     


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当時の沖縄で起きたやくざ抗争を
基にした、東映得意の実録映画だ。

縄張り、面子、離合集散、銃火器を
重要なファクターとして、東映の俳
優陣がまさに身体を張って演技する。

特に、国頭正鋼を演じた千葉真一。
嘉手刈宏役の渡瀬恒彦。
この二人の肉体の躍動はほんとうに
素晴らしい。

やくざの下っ端役の俳優たちが、無茶
なアクションシーンを、やけくそ感いっ
ぱいに(しかもたぶん喜々として)演じ
ているさまもとてもいい。


映画 ジュピターズ・ムーン ☆☆

■ JUPITER HOLDJA 2017年 128分
   ハンガリー/ドイツ (センチュリーシネマ)
■ 監督 コルネル・ムンドルッツォ
■ 脚本 カタ・ヴェーベル
■ 撮影 マルツェル・レーヴ
■ 音楽 ジェド・カーゼル
■ 出演 メラーブ・ニニッゼ
       ギェルギ・ツセルハルミ
       ジョンボル・イェゲル
       モーニカ・バルシャイ

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撮影が素晴らしい。
それこそが、この映画の全てである。

とりわけ、冒頭のハンガリー沼地での
シリア難民の逃走シーンは驚異的だ。
そのシーンを観るだけでも価値がある。

ただし、脚本は、医療ミス・国境問題・
安楽死・テロリズム・難民排除など喫緊
の問題を盛り込んでいるが、話のつなが
りが場当たり的で散漫な感がある。

味のある俳優たちが出演し、見事な撮影
センスと技術が光る作品だけに、90分
くらいの長さで、異色の天使の出現を鋭
く描いてほしかった。


DVD わたしは、ダニエル・ブレイク ☆☆☆

■ I,DANIEL BLAKE 2016年 100分
        イギリス/フランス/ベルギー 
■ 監督 ケン・ローチ 
■ 脚本 ポール・ラヴァーティ
■ 撮影 ロビー・ライアン
■ 音楽 ジョージ・ヘェントン
■ 
出演 デイヴ・ジョーンズ

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DVD 鞄を持った女 ☆☆☆

■ LA RAGAZZA CON LA VALIGIA
  1961年 イタリア 122分
■ 監督 ヴァレリオ・ズルリーニ
■ 脚本 ヴァレリオ・ズルリーニ
       レオ・ベンヴェヌーティ
     ピエロ・デ・べルナルディ
■ 撮影 ティーノ・サントーニ
■ 音楽 マリオ・ナシンベーネ
■ 出演 クラウディア・カルディナーレ
       
ジャック・ペラン

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カルディナーレが演じるアイーダは
輝くように美しく蠱惑的である。

アイーダは
奔放と
純情と
自己防衛と
多情とが同居する女性のようで
つかみどころがなくて
そのため、いっそう魅力的だ。




当時23歳のカルディナーレは
まぶしいまでに美しい。

同年には
フェリーニの「81/2」
ヴィスコンティの「山猫」
に出演してる。

本作「鞄を持った女」を含め
カルディナーレが表す若い美しさは
1961年の映画群によって世界に印象付けられた。
私はそう思う。





DVD 激しい季節 ☆☆

■ ESTATE VIOLENTA 1959年 イタリア 93分
■ 監督 ヴァレリオ・ズルリーニ
■ 脚本 スーゾ・チェッキ・ダミーコ
       ジョルジオ・プロスぺリ
       ヴァレリオ・ズルリーニ
■ 撮影 ティーノ・サントーニ
■ 音楽 マリオ・ナシンベーネ
■ 出演 エレオノラ・ロッシ=ドラゴ
      ジャン=ルイ・トランティニャン

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ズルリーニの名は、若い頃に観た「家族日誌」
(62年)で知った。
その映画の印象は、今でも憶えていて、戦争の
哀しみをしみじみと描いた良作だった。
(ぜひもう一度観たい。DVD化を渇望)

「激しい季節」は、ズルリーニ監督の処女作である。
物語の背景には、戦争が横たわり、重ねて愛欲の止め
られない切なさを描いている。

二人を乗せた列車をドイツの爆撃機が襲いかかる。
耳を劈く炸裂音。
機銃掃射。
逃げ惑う乗客たちの群れ。
血にまみれて横たわる人間。

夫には見出せなかった恋心を燃やして、身体を重ねる
未亡人ロッシ・ドラゴ。
その美しさの輝き。
どうしようもない情念の激しさ。


映画 バーフバリ 王の凱旋 ☆☆☆☆

■ BAHUBALI 2 2017年 インド 141分
   (ミッドランドスクエアシネマ) 
■ 監督 S・S ・ラージャマウリ
■ 脚本 S・S・ラージャマウリ
■ 撮影 K・K・センティル・クマール
■ 音楽 M・M・キーラヴァー二
■ 出演 プラバース


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2時間半をあれよあれよと楽しんで
過ごせる傑作活劇インド映画だった。

歌あり
踊りあり
奇想天外のアクションありの
シネマオペレッタである。


巨大な象が雄叫びを上げ
人間どもが何度も空に舞い
インド太鼓がリズムをきざむ
娯楽満載の映画の極致!


正月早々こうした映画に出合って
とても幸福な気分になった。


DVD 黒の魂 ☆☆☆☆

■ 2014年 イタリア/フランス 103分
■ 監督 フランチェスコ・ムンズィ
■ 脚本 フランチェスコ・ムンズィ
       ファブリツィオ・ルジレッロ
      マルリツィオ・ブラウッチ
■ 撮影 ヴラダン・ラドヴィッチ
■ 音楽 ジュリアーノ・タヴィアーニ
■ 出演 マルコ・レオナルディ
       ペピーノ・マッツォッタ
       ファブリツィオ・フェラカーネ 

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南イタリアのマフィアの家族。
その悲劇の様が蒼く沈んだ画調で描かれる。

父親を敵のマフィア一家に殺害された三兄弟
の生き方と考え方の違い。

屈従と復讐心を同居させながら
安息を手に入れたいがために
過去を忘れようと欝々と生きるか

血で奪ったものには、必ず血で贖わせるため
若者を焚き付けてでも、報復に走るか


やがて、決定的な悲劇が。


長男ルチャーノの最期にとった行動は
あまりにも沈痛で重く
深く頭を垂れるより他はない。


「ゴッド・ファーザー」をも凌駕するほどの
イタリア抗争映画の傑作!
と云っても大げさではないだろう。




 

映画 勝手にふるえてろ ☆☆☆

■ 2017年 117分
 
(ミッドランドシネマ名古屋空港)
■ 監督 大九明子
■ 原作 綿矢りさ
■ 脚本 大九明子
■ 撮影 中村夏葉
■ 音楽 高野正樹
■ 出演 松岡茉優  
 




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良香のキャラクターの面白さが
この映画の見どころといってよ
いだろう。

原作、脚本、撮影、監督すべて女子。

コミカルでナイーブでポジティブ。

思わず声を掛けたくなる映画。
妄想と現実の狭間をずぅーと走っていけ。ヨシカ!



DVD 日本で一番悪い奴ら ☆☆☆

■ 2016年 135分
■ 監督 白石和彌
■ 原作 稲葉圭昭
■ 脚本 池上純哉
■ 撮影 今井孝博
■ 音楽 安川午朗
■ 
出演 綾野剛

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映像の躍動感が素晴らしい。

2013年の
「凶悪」でその名を
知らしめた監督白石和彌。

アウトローの人間を描いて、観
る者を震撼させる才能は貴重だ。

来年5月12日公開の最新作「孤
狼の血」の封切りが待ち遠しくて
たまらない。


DVD 聖の青春 ☆☆

■ 2016年 124分
■ 監督 森義隆
■ 原作 大崎善生
■ 脚本 向井康介
■ 撮影 柳島克己
■ 音楽 半野喜弘
■ 出演 松山ケンイチ
       東出昌大
       リリー・フランキー

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二人の天才棋士。
村山聖 1969年生まれ

羽生善治 1970年生まれ

命を削る将棋の勝負。

1998年NHK杯決勝。
最終盤での聖の痛恨の悪手。
同年8月聖病没。

松山ケンイチの身体を張った演技
は見応えがある。
演出が凡庸なのが惜しまれる。


DVD 共喰い ☆☆☆☆

■ 2013年 102分
■ 監督 青山真治
■ 原作 田中慎弥
■ 脚本 荒井晴彦
■ 撮影 今井孝博 
■ 音楽 山田勲生
      青山真治  
■ 出演 菅田将暉
         立石健  
      田中裕子


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畏るべし! 監督青山真治

    
 

映画 動くな、死ね、甦れ! ☆☆☆☆☆

■ ZAMRI,UMRI,VOSKRESNI! 1989年 ロシア 105
               (名古屋シネマテーク)
■ 監督 ヴィータリー・カネフスキー
■ 脚本 ヴィータリー・カネフスキー
■ 撮影 ウラディミール・プリリャコフ
       N・ラズトキン
■ 音楽 セルゲイ・パネヴィッチ



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なんと驚くべき映画か!

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これまでの映画観を一変させるほどの衝撃。


映画 エンドレス・ポエトリー ☆☆☆☆

■ POESIA SIN FIN 2016  フランス/チリ/日本
  
128 (センチュリーシネマ)
■ 監督 アレハンドロ・ホドロフスキー
■ 脚本 アレハンドロ・ホドロフスキー
■ 撮影 クリストファー・ドイル
■ 音楽 アダン・ホドロフスキー
■ 衣装 パスカル・モンタンドン
■ 出演 アダン・ホドロフスキー
  
    パメラ・フローレス

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演劇でもなく
音楽でもなく
小説でもなく
映画だけが成しえる映像の奇想。

詩的イメージの連続でつづられる
あふれる生への賛歌。

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ホドロフスキーの映画は
あまりにも素晴らしく、
スクリーンを見つめながら
わたしの身体はふるえた。